外反母趾について


ヒールの高い靴、つま先の尖った靴、
これらは外反母趾の大きな原因となります。

その他にもたくさんある、外反母趾の原因や
症状、治療法、予防法など外反母趾に関する情報を
わかりやすくまとめています。



外反母趾の原因

外反母趾の原因は、いつも履いている靴などが影響するだけではなく
様々な要因が重なり合って発症します。

◆先天的要素
□体質
関節が脆弱である
先天性疾患

□遺伝


◆後天的要素
□先が尖った靴など


□姿勢

□外傷

脱臼や骨折など

□病気

変形性関節症・リウマチなど


外反母趾はヒールを履く女性のものだけではありません。
ヒールを履いている女性でも、外反母趾にかかりやすい方とそうでない方がいます。

上記のように遺伝、体質、病的な諸要因も大きく影響しますので、
履いている靴を変えただけでは外反母趾を改善できないケースはかなりあるのです。


⇒外反母趾の原因

症状と痛み

足の親指が異常に小指側に曲がっている症状を外反母趾と言いますが、
見た目が変わるだけではありません。


・扁平足になりやすい(土踏まずが無い足で、疲れやすいと言われています)
・足裏に痛みのあるタコが出来る
・横幅の広い足になる(開帳足)
・頭痛、腰痛を引き起こす
・皮下滑液包炎を発症する
・親指にしびれ・痛みが出る
・歩きづらくなる
・足が疲れやすくなる
・親指が第2指、第3指の下に入り込む
・巻き爪になる


これらの症状は初期段階から一気に出るのではなく、
外反母趾が進行するにつれ徐々に出てくるようになります。

また、歩行ができなくなるほどの痛みが出るようになり、外科手術が必要になるケースもあります。

外反母趾は、靴や姿勢などが原因で引き起こされていることが多いのですが、
外反母趾になりやすい体質であったり、
また、関節リウマチなどの病気が原因で外反母趾を誘発している場合もあります。


⇒症状と痛み

病院での外反母趾治療

◆保存療法
足底板で足裏のアーチの低下を矯正する

この治療法にも保険は適用されます。
女性は足の関節が柔らかく関節が緩みやすいので、外反母趾を発症しやすいのですが、
初期の段階で保存療法を行えば痛みも早く取れて、余計な出費をしないで済むようになります。

◆手術療法
骨切り術など
個人の状態で手術の方法が異なります。
保険適用になりますから、3割負担で済みます。
全身麻酔または腰椎麻酔を行うので入院の必要があります。


外反母趾の治療は外反母趾の原因となっているものを知って取り除くことが基本です。
病的な理由があって外反母趾になっているのに、
外反母趾そのものの治療を続けていても根本的な改善にはなりません。

ですから、病院で検査をしてから治療にのぞむようにしましょう。

※もし外反母趾が軽症である場合には、
ストレッチ・Hohmann体操・タオル寄せ運動を自宅で行っても改善されることがあります。

いずれにせよ、外反母趾は早期治療が望ましいと言えるのですが、
もし手術をしなければいけない場合には、
足の外科を得意とする外科で手術を行った方がよりよい結果が生まれます。


⇒病院での外反母趾治療

手術の内容と費用

◆手術内容について
・シェブロン法(軽度の症状に用いられます)
中足骨の骨を1ヶ所切り、外側にずらす手術です。
・マン法(重度の症状に用いられます)
中足骨の根もとで骨を切り曲げる手術です。

◆手術費用について
片足で約9万円、両足ですとその2倍になります。
(保険適用)

入院費用は別途かかります。

◆入院について
片足だと2〜4週間
両足だとおよそ2ヶ月の入院が必要です。
(4・5日で退院できる病院もあります)

※個人の状況によって上記すべて異なりますから、
詳細については治療を受ける病院で確認するようにしてください。

また、外反母趾は手術をしても足に負担をかける靴を履き続けるなど、
外反母趾の原因を取り除かなければ再発します。
神経質になり過ぎず、外反母趾を再発させない生活を送ることが大切です。


⇒手術の内容と費用

外反母趾の予防

・足の筋力をつける
交通機関などの発達に伴い、歩く機会が減った現代人。
足部筋力が落ちたことが原因で、
へん平足の方が増えたことが外反母趾を引き起こす原因となっています。

通勤時に電車を降りて、ひと駅分は歩くといったように運動を生活に取り入れていくことが大切です。

また自宅でも足の指でタオルを手繰りよせる「タオル寄せ運動」や、
足指じゃんけんを日常的に行っていると足の筋力がついて、外反母趾を予防できるようになります。

・靴の選び方に注意する
先が尖って細くなっている靴、ヒールが高い靴は、
足に負担を与えて外反母趾を起こしやすくなります。

・大き過ぎない靴
・先が広い靴
・幅が広過ぎない靴
・ヒールの高さが3p以下の靴

これらの靴を選ぶようにしましょう。
上記の条件には該当しないファッション性の高い靴を履きたい場合には、
もう1足靴を持ち歩くなどして実際に履く時間は短時間にとどめるようにしましょう。


外反母趾になると、外観が悪くなるばかりか痛みを伴い歩くことさえ困難になります。
外反母趾にならないように予防をしっかりと行いましょう。


⇒外反母趾の予防

外反母趾と靴選び

例えばヒールの高い靴を履くと、
その高さによって前足部分にかかる体重の比率が大きくなってきます。

例えば、4pの高さがあるヒールを履いた場合、
靴を履いていない状態に比べると1.5倍もの体重が前足にかかるようになります。

これで靴の先が尖って細くなっているのですから、
親指は小指に向かって曲がり、小指も内側に向かって変形して
外反母趾になってしまうのは仕方のないことだと言えますね。

◆外反母趾を防ぐ靴
・靴の先端が広くて指が動く靴
・材質が柔らかい靴
・窮屈過ぎない靴
・横と縦のアーチが保持できる靴
・大き過ぎない靴

■部位別に見るチェックポイント
・甲の部分・・・圧迫されていないか?
・足の幅・・・窮屈すぎず、広すぎず適度に密着しているか?
・爪先・・・余裕があるか?
・かかと・・・脱げやすくないか?(ゆるい、きついなど)
・土踏まず・・・ゆるくないか?窮屈ではないか?

足は第二の心臓と言われるくらい大切な部位です。
自分の足に合っていない靴を常に履いていると、
外反母趾だけではなくタコやマメができたり、
姿勢が悪くなり腰痛や頭痛が出るようにもなってしまいます。

足に負担を与える靴は履いてはいけません。


⇒外反母趾と靴選び

外反母趾矯正サポーター

外反母趾のためのサポーターは数多く出回っています。
サポーターをつけることで、曲がってしまった足の指を矯正し、
そして正常な位置に戻すことができるとされています。

また、土踏まずなど足のアーチを正しく形成してくれます。
このことにより、外反母趾を防ぐことができるようになるんですね。

ただし、足の親指が第2指や第3指の下に入り込むなど、
あまりに症状が進んで靴を変えたくらいでは状況を改善できなくなった場合は
サポーターで改善することはできません。

サポーターはあくまで痛みを和らげる、ということを目的に使用してください。
医師の正しい診断を早期に受けて、それから治療に入るのが一番です。


⇒外反母趾矯正サポーター

外反母趾テーピング

重度の外反母趾は保存療法では改善が難しい状態です。
しかし、軽度または中度の外反母趾なら、テーピングである程度矯正することができます。

※関節リウマチなど病的な理由で外反母趾になっている場合は、
この原因となっている病気の治療が必要です。

ただし、自己流でテーピングするのではなく、
医師の指導に沿ったテーピングで矯正するようにしてください。



⇒外反母趾テーピング

外反母趾用靴下

サポーターやテーピングと同様に、
あまりに重度の外反母趾には
外反母趾を改善する為につくられた靴下でも効果が薄くなります。

この場合には病院での治療・手術によって改善をはかることになります。

しかし、軽症の外反母趾や外反母趾を予防するということであれば、外反母趾用の靴下が活躍します。

また、病院で治療中でも靴下を使うことができます。

外反母趾用の靴下は色々ありますから、
通販などでよく見比べてそしてかかりつけの医師に相談しながら使用するといいでしょう。



⇒外反母趾用靴下

専門病院、専門医っているの?

外反母趾の治療法は100通り以上もあると言われています。
しかしケアを間違えると危険です。

確かに海外に比べると、まだまだ外反母趾の専門病院や専門医は少ないのですが、
全国に増えてきているのも事実です。

インターネットで「日本足の外科学会」を検索してみてください。
このサイトでは全国の足の専門医を紹介しています。


足は第二の心臓と言われるほど大切なものです。
自己判断も怪しい民間療法も治るという確証はありません。
また、他の病気が隠れていることもあります。

専門医に診断してもらって、その上で治療を始めましょう。


⇒専門病院、専門医っているの?



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